DTM始めました(4)〜 ドラムパターンを打ち込む前に・・・

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    今回はドラムパターンの打ち込みの前に、ドラムの音色の解説です。

    GM規格の音源の場合、ドラム・パーカッションはCh.10と決まっています。Dominoの画面左にあるトラックセレクタペインを見ても、確かにCh.10だけPiano 1と書いてありません。早速このチャンネルを開いてみると、今までとはちょっと変わったピアノロールペインになっていました。

    domino401

    まず、ピアノの鍵盤だったところに英語で楽器の名前が書いてあります。それから右のピアノロールの所を鉛筆でクリックすると、前は四角が出ましたがここでは●です。長さがありません。上のエディットツールバーのGateの部分はグレーになっていますし、左のイベントリストペインのGateの欄はすべて「10」一定になっています。パーカッションですから、音の長さというものは無いんですね。

    それではこの楽器リスト、上から解説していきましょう。

    なお、写真はすべてamazonの楽器ストアからお借りしました。お借りしたお礼にストアへのアフィリエイトリンクを、それとわかるように近くに置いておきますので、生楽器に興味のおありの方はこちらからお買い求めください。

    ではまずはトライアングル(Open Triangle, Mute Triangle)。これです。

    トライアングル

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    値段も1000円程度で割と安いです。写真にある紐で△の金属を吊るして、ビーターという棒でたたきます。ぶらぶら吊るした状態でたたくのがオープン、吊るした紐を握り、持ち手が△に触れるようにしてたたく、あるいは叩いた直後に△に触れて音を止めるのがミュートです。

    お次はクイーカ(Open Cuica, Mute Cuica)。

    クイーカ表クイーカ裏

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    音はあれです、ゴン太君の「ウホウホ」という声です。

    太鼓の片側だけに皮が貼ってあって、皮の真ん中に竹ひごがついています。この竹ひごを布でこすることであのウホウホいう音を出すのです。ミュート、というのかどうかよくわかりませんが、空いた手で皮の部分をぐっと抑えることで、皮の貼る強さを変えて、音の高さを変えることができます。

    次はウッドブロック(Low Wood Block, High Wood Block)。トライアングルと同じように学校で触ったことがある人もいるかもしれません。

    ウッドブロック

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    右と左とで、違う高さの音が鳴るようになっています。

    お次は、クラベス(Claves)。

    クラベス

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    木の棒です。叩くとかなり高い良い音がします。

    次は、ギロ(Long Guiro、Short Guiro)。

    ギロ

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    ギーーギッギギーーギッと、こするスピードを変えて音色を変えます。

    続いてホイッスル(Long Whistle, Short Whistle)。

    ホイッスル

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    いわゆるサンバホイッスルです。両側に穴が開いていて、穴を1つ2つと抑えるほどに高い音が出ます。GMでは高く短い音と低く長い音が設定されています。

    次は言わずと知れたマラカス(Maracas)。

    マラカス

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    これは皆さんご存知ですね。シャカシャカ振って音を出すのですが、中の砂がリズムよく動くように振らなくてはいけないので、結構やってみると難しいです。

    そして、カバサ(Cabassa)。

    カバサ

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    木の周りに数珠の帯のようなものがゆるく巻き付いていて、これで木をじゃかじゃかこすって音を出します。

    次がアゴゴ(Low Agogo、High Agogo)。

    アゴゴ

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    大きい方が低い音、小さい方が高い音。ばちで叩いて音を出します。

    ここからは太鼓系です。

    まずはティンバレス(Low Timbale、High Timbale)。

    ティンバレス

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    乾いた感じの、高めの音が鳴る太鼓です。

    次はコンガ(Low Conga、Open Hi Conga、Mute Hi Conga)。

    コンガ

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    スナップを聞かせて響くように叩く奏法と、手の付け根あたりで皮に触れながら、響かないように叩く奏法を使い分けて、音色を変えていきます。

    そして、ボンゴ(Low Bongo、High Bongo)。

    ボンゴ

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    よく両足に挟んで座って、素手でたたいているやつです。

    さて、ここで一つとばしてビブラスラップ(Vibraslap)。

    ビブラスラップ

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    よく時代劇や演歌などである「カーーーッ」という効果音、あれは「キハーダ」という別の楽器なのですが、割と似た音が出るので代用として使われることがあるそうです。

    もう一つとばして、カウベル(Cowbell)。

    カウベル

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    これもみなさんご存知でしょう。叩くとちょっとこもったコンコンという音がする楽器です。

    さらにもう1つ飛ばして、タンバリン(Tambourine)。

    タンバリン

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    いわゆるタンバリンです。写真左は、ドラムセットに取り付けるためのブラケットです。音色は、縁を叩いたときの音になっています。

    さてさて、飛ばした3つも含めて、残りはいわゆる「ドラムセット」に含まれる、ドラムとシンバル類です。

    ドラムセット

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    まずはシンバル類から。上の写真には、ライド、クラッシュ、ハイハットの3種が写っていますが、GS音源にはこれにスプラッシュとチャイニーズを加えた5種類、10音色が用意されています。

    上から順に、ライド(Ride Cymbal2, Ride Bell, Ride Cymbal1)。

    ライドシンバル

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    ジャズなどでよく、チーンチッチチーンチッチと、割とクリーンな音でリズムを刻んでいるのがありますが、あれがライドです。真ん中のぽこっと膨らんでいる部分をたたいた音がRide Bellです。

    つぎ、クラッシュ(Crash Cymbal2、Crash Cymbal1)。

    クラッシュシンバル

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    ひっぱたいて、グゥワッシャーーーンと華やかな音をさせるのがこのクラッシュです。

    ほいで、スプラッシュ(Splash Cymbal)

    スプラッシュシンバル

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    クラッシュより小ぶりで、もっと軽いカシャーンといった音がします。

    そして、チャイニーズ(Chinese Cymbal)。

    チャイニーズシンバル

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    ちょっと独特な音色。私のイメージでは上海雑技団や獅子舞で鳴ってそうなイメージ。

    最後がハイハット(Open Hi-Hat、Pedal Hi-Hat、Closed Hi-Hat)。

    ハイハット

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    写真は分解した状態。組み立てた写真がドラムセットの中にあります。上下向かい合わせにしてスタンドにシンバルを取り付けます。普段は開いていて、踏むと2枚のシンバルが合わさって音が出ます。GS音源には開いた状態で叩いた音、踏んだ瞬間の音、踏んだ状態でたたいた音の3種の音色があります、が、私にはMSのGS音源の後ろの2つの音が殆ど同じにしか聞こえません・・・。

    最後がドラム類です。

    上から行くとまずタムが6種類(High Tom, Hi Mid Tom, Low Mid Tom, Low Tom, Hi Floor Tom, Low Floor Tom)。

    これは写真は割愛します。ドラムセットの写真を見ると、タムタム(High Tom, Hi Mid Tom, Low Mid Tom, Low Tomに相当)が2個、バスドラの上に、フロアタム(Hi Floor Tom, Low Floor Tomに相当)が1個、バスドラの横に置いてあります。大きさの違うタムは音の高さが違いますので、トコドコドン、といった感じにメロディアスなフレーズをたたくことができます。

    次がスネア(Electoric Snare、Acoustic Snare、Side Stick)。

    スネア

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    ドラムセットに座り、左足をハイハットのペダルにおき、右足をバスドラのペダルに置くと、丁度正面の股の間に来るのがスネアです。写真のようなドラムの裏にスナッピーという、細かい金属の鎖のようなものがついていて、タムタムより華やかな音がします。

    スナップ

    Side Stickは、このスネアの縁をカンと叩いた音です。ミュートが聞いた音色になっていますので、手とスティックの尻をスネアの皮に置いた状態で縁を叩いたときの音色になっています。

    そして大御所のバスドラ(Bass Drum 1、Acou Base Drum)。

    ドラムセット

    ドラムセットの真ん中にある一番大きなドラムです。足でペダルを踏んで音を鳴らします。

    最後に忘れ物、下から5つ目あたりに、Hand Clapがありました。手拍子の音です。amazonでは売っていません。

    音色紹介、というか楽器紹介が長くなってしまいましたので、今回はここまで。次回ドラムパターンを打ち込んでいきます。


    DTM始めました(3)〜 メロディを打ち込んでみる

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      それでは早速メロディを打ち込んでみましょう。

      まずは基本操作の練習です。

      ピアノロールペインの上にマウスカーソルを持って行ってみてください。カーソルが鉛筆マークになるはずです。なっていない場合は、エディットツールバーの鉛筆マークをクリックしてボタンを押しこんでください。

      domino301

      エディットツールバーが見当たらない場合は、表示メニューからツールバー→エディットツールバーにチェックを入れて表示させてください。

      domino302

      そうしたら、マウスの鉛筆マークの先端をピアノ鍵盤の「C3」の横、2小節目の先頭のライン上に持ってきてクリックして見てください。「ボーン」とピアノの音がして、次の様に青い四角が打たれます。同時にイベントリストペインにも1行追加されました。

      domino303

      これがDominoによるMIDIシーケンスの打ち込みの基本です。

      ピアノロールペインの青い四角は音符だと思ってください。上下の位置が音の高さを、四角の幅が音の長さを表しています。

      ピアノロールペインの下にも何かグラフが出ています。これはイベントグラフペインで、音程と音の長さ以外の情報をここに表示することができます。初期設定では「Velocity」と出ていて、96のちょっと上、実際は100の高さの青い縦線と黒い四角の枠が出ていると思います。このVelocity、直訳すると「速度」ですが、これは音の大きさを表しています。電子楽器のキーボードではキーを押した時のスピードを検知してこれを音量に変換しますので、こんな名前がついているのだと思います。

      この音の長さと音の大きさは今回特に指定しませんでしたので、まずはデフォルトの値で音符が置かれています。デフォルトの値は、エディットツールバーの真ん中右寄りに表示されていて、Gate:480、これが音の長さ、Vel:100これが音の大きさを示しています。Gateの値は前回出てきたTick値で示されています。1小節が1920Tickなので480だとその1/4つまり4分音符という意味です。Velocity:100はイベントグラフに出ている通りですね。

      イベントリストペインにはこんな1行が追加されています。

      domino303

      最初の3つの数字は、Measure、Tick、Stepでした。2小節目の、先頭からスタートし、次の音符までのStepは0(これが最後の音符)となっています。

      次に「C 3 [48]」とあります。Cは「ド」の音の事。3は音の高さで、一番低い音が「-1」になりますので、3だと下から5番目(-1, 0, 1, 2, 3で5番目)のドの音という事になります。[48]はこの一番低いド「C-1」を基準の0とした時に、下から数えた音の高さ(半音で1)です。

      その右には先程見た480と100という2つの数字が書かれています。これが音の長さと大きさでした。

      このようにイベントリストペインには音の位置、高さ、長さ、大きさの全ての情報が書かれています。実はこちらがMIDI情報の本体なのです。ピアノロールペインやイベントグラフペインはこれをグラフィカルに入力/表示/操作できるように工夫したGUIの編集装置なのです。

      では次に編集の練習です。

      まず、ピアノロールペインに先程書いた青い四角の上にマウスカーソルを持って行ってください。四角の中央付近にマウスを乗せると上下左右の矢印マークに、左右の端にマウスを乗せると左右の矢印マークになります。まずはこのどちらの状態でも構いませんので、青い四角をダブルクリックして見てください。青い四角が消えるはずです。書いて消す、これが編集の第1歩です。消し方は他にもあって、エディットツールバーの鉛筆マークの右にある点線の四角=選択ツールで囲ってからDeleteキーで消す、あるいはその右の消しゴムツールで囲う、等の方法がありますので、場面に応じてやりやすい方法を選んでください。

      ではもう一度C3の2小節目の先頭に4分音符を置いてください。前回書きましたが、1小節目はMIDIの設定に使っていますので、2小節目が実際の音符の先頭になります。ここで青い四角の中央付近にマウスカーソルを合わせ、上下左右のカーソルになった状態でクリックしてそのまま指を離さずに上下左右にマウスをドラッグして見てください。青い四角が上下左右に移動します。左右の移動はなめらかではなく、4分音符の1/4毎に動いているはずです。これは「Tickクォンタイズ」の設定によるものです。電子楽器を演奏したときのデータをMIDI信号に変換する際、細かいタイミングのずれを補正して正確な音符の位置に合わせたい場合があります。これを補正する機能がクォンタイズで、指定した音符の長さより小さいずれを自動的に補正してくれるのです。マウスで入力する際には、カクカクとしか動かなくなることになります。この最小の音符の長さはエディットツールバーの消しゴムマークの右にある「16分音符」の表示で変えることができます。その右にある「Tickクォンタイズ」ボタンをクリックすることで、この機能をオン/オフすることができます。

      それでは、この4分音符を隣の2拍目に移動し、続いてこんな感じに音符を置いて行ってみてください。

      domino304

      ピアノロールペインに対応してイベントリストペインにデータが表示されていきます。

      では次に、この最後の青い四角の右端にマウスカーソルを合わせ、⇔マークになったところでクリックしてそのまま左にドラッグし、四角の幅を半分にしてください。

      domino305

      これも移動時と同じように、16分音符幅でしか伸び縮みしないようになっていると思います。これはエディットツールバーの先程のTickクォンタイズボタンの右隣にある、Gateクォンタイズボタンが押されているためです。四角の幅を変えたのに合わせて、イベントリストペインのGateの値も480→240に変わりました。同時に、エディットツールバーにあるVelの値も240になっています。ということは、次に音符を打つと8分音符の長さで音符が打たれるという事になります。

      続けてこんな感じに音符を打ってみてください。

      domino306

      これでひとまず2小節分のフレーズが打ち込めました。

      それではこのフレーズを演奏させてみましょう。画面一番上のツールバー、「メインツールバー」を見てください。真ん中あたりにこんなボタンが並んでいます。

      domino307

      これが演奏をコントロールするボタンです。左から4番目の三角のボタンが演奏開始/停止ボタンで、あとは演奏開始位置のコントロールに使うボタンです。まずは、ピアノロールペインを良く見てください。一番左端に縦に細い赤い線があると思います。ここが現在位置です。これを左右の矢印ボタンで調節してから演奏開始ボタンを押すと、そこから演奏が開始されるわけです。ボタンの意味は、左から、「先頭へ戻る」「2小節戻る」「1小節戻る」「演奏開始/停止」「1小節進む」「最後に進む」となっています。赤い線がどこにあるかわからない人は、とりあえず一番左のボタンを押しておいてください。そうしたら、おもむろに真ん中の三角ボタンを押すと、赤い線が黒い線になって右へ移動しながら、打ち込んだ音符が演奏されてゆきます。

      あとはこの調子で音符を打ち込んでいけば良いわけです。私はこの後こんな感じに16小節分打ち込みました。皆さんもマネして打ち込んでみてください。

      domino310

      domino311

      domino312

      domino313

      ここで、10〜13小節目は、2〜5小節目と全く同じパターンになっています。こんな時は、既に打ち込んであるパターンをコピーして、楽しちゃいましょう。エディットツールバーの鉛筆マークの右にある四角い点線の「選択」ボタンを押しこんでください。カーソルが十字マークに変わりました。この状態で2〜5小節目の音符を全て囲うように、左上をクリックして右下にドラッグしてください。囲われた部分が黒く反転します。

      domino309

      この状態で、Ctrlキーを押しながら、黒い部分をクリックして右にドラッグしてください。音符がコピーされて移動してゆきます。置きたい場所に持ってきたらマウスを放すと、コピー完了です。楽ちんです。

      メロディの打ち込みはとりあえずここまでとします。次回はドラムパターンを打ち込んでみましょう。


      DTM始めました(2)〜 Dominoをインストールする

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        さてさて、本題に入る前におさらいを。

        前回お話ししたDTMの最小構成はこんな感じでした。

        仕組み02

        普通のパソコンならサウンドカードとスピーカーは付いていますので、残るはソフトウェアの準備という事になります。

        更に、Windowsパソコンの場合、実は「Microfoft GS Wavetable Synth」というMIDI対応のソフトウェアシンセサイザー(音を合成する音源ソフト)が標準でついています。これ1つで一度に16個の音を鳴らせるマルチティンバー音源です。これを鳴らすだけであれば仮想MIDIケーブルソフトも特に要りません。標準装備品なので音がショボイという話はありますが、入門編としては十分だと思います。ということなので、実は残るはシーケンサソフトをインストールするだけという事になりました。

        ではシーケンサソフトは何を使うかとうい話ですが、今回は、定番で解説記事もたくさんあり、日本製のフリーソフト「Domino」を選びました。

        ■Dominoのダウンロード

        まずDominoの公式サイトへ行き、最新版のソフトを一式ダウンロードします。

        domino01

        画面右にあるオレンジ色のダウンロードボタンを押して、ダウンロードしてください。

        できたら、ファイルを解凍して、お好きなフォルダに置いてください。

        以上でダウンロード&インストール完了です(早っ!)

        ■Dominoの起動&初期設定

        Dominoの起動は、解凍したフォルダにある「Domino.exe」をダブルクリックするだけです。

        初めて起動すると、こんな画面が表示されます。

        domino02

        まっさらでまだ何も書かれていません。でも、画面下に何かメッセージが出ています。何かが出来ていないと怒られています。

        まずMIDIとは、Musical Instrument Digital Interfaceの略で、「電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格」(by Wikipedia)です。このDominoというソフトはシーケンサソフトだと言いましたが、かみ砕いて言うと、音色や音程、音の長さなどの情報をこのMIDIの規格に則った信号として、あらかじめ設定したタイミングで順番に電子楽器に送出する(これにより電子楽器から音が出る)ソフトです。つまり、MIDI出力デバイスが設定されていません、とは、MIDIデータの送り先の楽器=音源がまだ設定されていませんよ、と言っているわけです。

        早速環境設定に行ってみましょう。ファイルメニューから環境設定を選んでください。

        domino03

        すると、環境設定ダイアログが表示されます。この左側のリストの中に「MIDI-OUT」というのがあります。これがMIDI信号の出力先の設定項目になります。ここをクリックすると、右側にA〜Oのポートが全て(未設定)という状態で表示されます。このポートAの「MIDI OUTデバイス」を「Microsoft GS Wavetable Synth」にします。

        domino04

        その右の音源(音源定義ファイル)はGSm(Microsoft GS Wavetable SW Synth)を選んでください。

        domino05

        これでOKを押すと、次のダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。

        domino06

        すると、最初の画面にもどるのですが、見比べると最初とちょっと違っています。

        domino07

        画面の左側に何やらカラフルな文字が表示されました。ピアノの鍵盤の右側の部分も、なんだか「1」の幅だけがやたらと狭くなりました。この2つには実は関係があります。

        まずこのピアノの鍵盤とその右側の部分を「ピアノロールペイン」と呼びます。ピアノロールペインの上部に書いてある数字は小節を表しています。2小節目以降は薄い線で4等分されていますが、これが4分音符1つ分の長さになるわけです。これと比べると1小節目は8分音符1つ分くらいの長さになっています。この8分音符の中で実は色々な初期設定をやっているのですが、その詳細が左側にカラフルな文字で書かれている内容になるのです。このカラフルな文字が書かれている部分を「イベントリストペイン」と呼びます。

        イベントリストペインには、カラフルな文字の左に3つのカラムがあり、「Mea Tick Step」と書いてあります。その意味は、次の通りです。

        ・Mea=Measure=小節
        ・Tick:1小節の中の位置。1Tick=1/1920小節
        ・Step:次のイベントまでのTick数

        小節はいいでしょう。殆どが1になっていますが、これが1小節目の中で色々な初期設定を指示している証拠です。Tickとは1小節を1920分割した微小単位でカウントした位置です。1小節で1920Tickになるわけですから、4分音符で480Tick、8分音符で240Tickとなり、8分音符の1/240という微妙な音の長さの違いをこれで指示することができるようになっています。今は音を出しているわけではなく設定コマンドを送っているだけですから、長さはこの際あまり気にする必要はありません。ただ、Meaが1の部分の最後のTickの値が210で次のイベントまでのStepが30となっているので合わせると240で次の小節が始まっていますので、確かに1小節目は8分音符分の長さしかないのがはっきりわかると思います。

        さて、実際に音符を打ち込む前にもう1つ、「トラックセレクトペイン」を表示しておきましょう。

        domino08

        表示メニューから選ぶと次のような列が左端に出現します。

        domino09

        Conductor、System Setup、その後にCh.01〜Ch.16まで16個のチャンネルが設定されています。Ch.10を除いてすべてPiano 1となっていますが、これを変更することで16個までの異なる楽器を並べて演奏することができるのです。このトラックセレクトペインは、音符を打ち込むチャンネルを指示するためのものです。なおCh.10はドラムを設定する場所になっています。

        さて、次回はいよいよ音符を打ち込んで、音を鳴らしていきます。


        DTM始めました(1)〜 DAWって何だ?

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          こう見えて私、ギター弾きなんです。

          学生の頃は遊びでバンドなんかもやっていて、オリジナルを作ったりもしていました。

          しばらく楽器に触れていなかったのですが、ここ最近、また少し音楽熱が復活してきました。
          会社の昼休みにウォーキングをしている間などに、昔作った曲を思い出しながら脳内アレンジするのが結構楽しいんです。
          何度かやっているうちに、うずうずしてきたんですね。
          今更バンドは面倒でとてもできませんが、打ち込みならできなくもないか・・・
          と思うとやりたくなって、またまた新プロジェクト開始です。

          題して「DTM始めました」

          DTMとは、「デスクトップミュージック」の略で、えー、ざっくり言うとパソコンで音楽を作ること全般です。
          いまどきのパソコンなら、フリーのソフトもいっぱいあって、きっとタダでかなり素敵なことができるに違いない、と思って調べ始めたところ、予想通り、出てくる出てくるフリーのシーケンサーやら音源やらDAWやらDTMやらVSTだのASIOだの・・・

          えー、出てくるのはいいのですが、言葉が判りません・・・・

          一から勉強したいという人は、こちらの「DTMハイパー初心者講座」がオススメです。
          ですが、勉強は色々な角度から見た方が色々な発見があって理解が深まるもの。
          ということで、私なりのDTM講座をぼちぼち始めてみたいと思います。


          第1回目は、DTMの仕組み解説です。

          DTMは最低限何があればできるでしょうか?
          答えは、シーケンサーと音源とこれをつなぐMIDIケーブルです。
          本当はこれにアンプとスピーカーが要ります。
          おっといきなりいろんな言葉が出てきました。ちょっと説明します。

          ・シーケンサー:楽譜を打ち込んでおいて、自動的に音源にデータを送信して音楽を鳴らす機械またはソフトの事。
          ・音源:実際に音の信号を作る機械またはソフト。色々な音色が最初から登録されているもの、波形をゼロから合成する「シンセサイザー」、実際の楽器の音を録音して鳴らす「サンプラー」などがある。なお、言うまでもないが、実際に音を出すのはスピーカーかヘッドフォン。スピーカーやヘッドフォンに送れるように音の信号を増幅してやるのがアンプです。
          ・MIDIケーブル:デジタル楽器の間で音の高さ、長さ、音色等の情報をやり取りするための規格が「MIDI(Musical Instrument Digital Interface)」。このMIDI規格にのっとったMIDI信号をやり取りするためのケーブルがMIDIケーブル。

          20年前のDTMはシーケンサーや音源を楽器屋さんで買ってきて、実際にMIDIケーブルでつないで音楽を作っていました。スタジオに行って演奏するのとの対比で、当時はこれもDTMと言っていたように記憶しています。
          図にするとこんな感じです。



          現在は、これを全てパソコンの中でやることができます。つまり、シーケンサーソフトと音源ソフトをパソコンにインストールし、これらをつなぐMIDIケーブル相当の役割をするソフトも導入してこれらをつないでやるわけです。
          音源をつなぐアンプはPCのサウンドカード、スピーカーは今でもスピーカー、どちらもパソコンに内臓されているものが使えます。
          図にするとこうなります。



          これに、シーケンサへの楽譜の打ち込みを簡単にする道具として、マウスやパソコンのキーボードに替えて、鍵盤のついたMIDIキーボードを使う場合があります。
          こうです。




          さらに、「歌は自分で歌いたい」とか「ギターはやっぱり生音がいい」となってくると、今度はMIDI信号とアナログ音源(を取り込んだデータ)を扱えるDAW(Digital Audio Workstation)が必要になってきます。DAWは総合ワークステーションなので、製品によって異なりますが機能も豊富になっていて、音源やシーケンサ機能のついているものもありますし、逆に色々な音源ソフトを「プラグイン」としてどんどん追加して、それらを組み合わせて鳴らしてやることができるようになっているものもたくさんあります。
          この「プラグイン」として音源などを追加していく仕組みの事のなかで現在広く使われるようになったものにVST(Virtual Studio Technology)があります。VSTには2種類あって、楽器・音源であるVSTi(instrument)と音色に色々細工をするための「エフェクタ」であるVSTe(eはあまりつけないようですが)があります。
          また、生歌はパソコンに直接マイクを挿してもいいですが、ギター等の楽器の音を取り込むときにや、ドラムの音を取るときのようにたくさんのマイクを同時に使いたいような場合には、オーディオインタフェースと呼ばれる箱が必要になります。
          図にするとこんな感じでしょうか。




          ここまで大げさになってくると、お金もかかってくるのですが、DAWに色々な音源のVSTiプラグインを組み込んで鳴らしてやるくらいまでなら十分フリーでやることができます。


          とはいえ、今はまだ全くの初心者なわけですから、まずは、最小構成のシーケンサ+音源からやってみることにします。

          といっても、音源はPC内臓の音源がとりあえずは使えますし、内臓音源なので仮想MIDIケーブルソフトなどもいりませんから、実際に導入するのはシーケンサーソフトのみです。
          シーケンサーソフトは、さらさらっとネットで調べた結果、有名で解説もたくさんあった「Domino」を使うことにしました。



          ということで、今回はここまで。
          次回は実際にDominoを導入して打ち込みを始めてみます。

           


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